意外と身近に潜む相続問題 ~弁護士・司法書士に相談してみよう

相続や登記なんて、自分には縁遠い世界なんて思っている人って多いもの。ところが意外と身近なんですよね。

たしかに会社設立や法人登記、債務整理に関してだと自分は関係ないしとなる方も多いと思われますが、相続手続き、これに関しては誰しも避けられなかったりします。

法律って難しくてなんだか良くわからないがゆえに、実際その時になりゃなんとかなるさ、なんてつい場当たり的に考えがち。
ところが、いざその場になってみると、なんとかなるもんじゃなーい!って気がついたりします。
我が家ではまさにこれを地でいってしまいました・・世の中甘くないです、わからないものは放っておかず調べておいた方が良いですね。

ちなみにどういうところが大変なのか、何に困ったのかを例にあげますと。
具体的には名義変更の手続きです。
銀行預金が引き出せなくなって大変になった、という話はよく耳にしますが、実際にはそれだけではありません。
土地や家、株なども名義を変えなきゃいけないです。
銀行預金などと違ってすぐにという緊急性は低いものの、そう何年も放っておくのはよくありません。
我が家のように祖父が亡くなってのち、さほど間が空かない時に相続人の父が亡くなってしまったような場合、祖父から父への相続手続きがすべて完了しないままに次の相続手続きが必要になってしまい大混乱となりました。

もともと祖父から父への相続手続き、つまり土地などの名義変更がスムーズに進んでいなかったのには理由がありました。
相続人が複数いて遺産分割で揉めたとかそういうのではなく、もっと単純に書類の手続きがものすごく煩雑で手間がかかるものだったからなのです。
例えば戸籍が必要といわれれば戸籍謄本1通とれば良いのかと思ってしまいますが、実際には故人の出生から死亡まで遡って全部必要だったりするんですね。
名義たったひとつ変更するために、兄弟全部の同意書とか出生から死亡まですべての戸籍証明が必要だとかで何日も何回も役所へ足を運ばなければならず、家族で対応しきれなかったのが実情でした。

そんな中、最近になって友人から法テラスの存在を教えてもらいました。
法テラスとは平成18年に設立された法務省管轄の組織で、法的な事を無料で相談できる法律関係の支援センターです。
弁護士に相談すればいいのか、司法書士に相談すればいいのか、行政書士に相談すればいいのか、それすらもわからないという私のような素人を対象に、どこに相談すると適切なのかの橋渡しをしてくれます。

同じ相続手続きでも遺産分割で問題があるような場合や係争が起きている場合などは弁護士に依頼したほうがスムーズだったり、名義変更や登記など手続き自体でサポートが要る場合などは司法書士が適しているなどケースごとに違ってきます。
一番気になる費用についてなども弁護士と司法書士では違ってきたりするので、まずは法テラスの無料相談や役所などの法律相談を利用して確認してみると安心できますね。

あくまでも個別で違ってくるので目安なのですが、司法書士へお願いする場合、実費+5~10万円くらいとのことです。